いろいろな風合いがあるタオルの中で、やわらかさを追求する
「やわらかいタオルが好き」という人は多いと思います。でも、やわらかさにも種類があることを考えたことはありますか?タオルといっても、風合いは本当にさまざまです。やわらかくしなやかなもの、しっかりとした硬さのあるもの、薄くて乾きやすいもの、分厚くボリュームのあるものなど。
その“やわらかさ”には秘密があります。今回は、やわらかいタオルを作る過程で、デメリットをメリットに変えていったお話をご紹介します。
追求すると「無撚糸」にたどり着く
「やわらかいタオルが苦手」という方は、あまりいらっしゃらないでしょう。では、そのやわらかさは、どこから生まれているのでしょうか。私たちがたどり着いた答えのひとつが、「無撚糸(むねんし)」という糸でした。
無撚糸とは、糸に撚り(ひねり)をかけていない状態の糸のことです。綿(わた)そのものに近い状態のため、繊維本来のやわらかさがダイレクトに伝わるのが特徴です。
「毛羽落ち」というデメリット
一方で、無撚糸には課題もあります。撚りがないということは、繊維がまとまりにくく、毛羽が抜けやすいということです。つまり、「毛羽落ち」が起きやすい点です。
実際に、タオルに関するお客様からのご相談でも多いのが、毛羽落ちの悩みです。やわらかさを最大限に引き出しながら、使い心地に影響するこの課題をどう乗り越えるかが、大きなポイントになります。
毛羽落ちを軽減するための工夫
毛羽落ちを抑えるために、私たちはいくつかの工夫を行いました。ひとつは繊維の長さを揃えること、もうひとつは繊維の流れを整えることです。
人の髪の毛をとかすように、1本1本の繊維を同じ方向に整えていきます。この工程によって繊維同士のまとまりが生まれ、毛羽落ちを軽減することができました。無撚糸のやわらかさを保ちながら、使い心地の改善にもつながっています。
課題と向き合い続けた結果が、このタオルの手触りに出ています。
その風合いから生まれた「綿雪」という名前
手に取ると軽く、ふんわりとしたボリューム感がありながら、やわらかい。指がすっと沈む感じが、雪山を歩いたときに残る足跡のイメージと重なりました。こうして生まれたのが、『綿雪のようなタオル』です。2020年に販売をスタートし、これまでに180万枚を突破しています。やわらかさと使い心地のバランスを、ぜひ体感していただければと思います。



