タオル屋さんのワクワクこぼれ話

日繊商工のこと

創立記念式典のタオル地ジャケット

創立記念日への想い。

去る8月某日、日繊商工株式会社の創立78周年記念式典&祝賀会を行いました。毎年の恒例行事として全社員出席のもと、年に一度の記念日をお祝いする楽しい宴です。創立記念日は9月1日であり、大正時代にあった関東大震災の日にあたります。この日を創立記念日とした理由は、創業者 俣野平蔵が震災のことを忘れず、気を引き締め、災害のような良くない出来事が会社に起こらないためとの戒めと想いから定めました。記念式典では勤続表彰や成績優秀賞などの表彰式のあと、楽しいゲームなどの余興があるなか、今年の記念式典では俣野社長のジャケットが少々話題となり、このジャケットのことについてお話したいと思います。

 

通販番組で何を着たらよいかな。

数ヶ月前に日繊商工の得意先である通販番組に俣野社長が出演することとなり、どのような服が良いか思案していたところ、タオルでジャケットを作れないかとの話が盛り上がり、とりあえず形にしてみようということになりました。いままでタオル地でタオル以外のアイテムといえばバスローブやバスマット、ヘアターバン、枕カバーなどなど考えられる商品は作ってきましたが、ジャケットとなるとアパレル色が強く、今まで作ったことのないアイテムでした。洋服を作成していくノウハウもないままにイメージだけで商品開発がスタートしました。

 

タオル地でジャケット!

基本的にタオルの規格は柔らかく、使い心地や心地良さを念頭に進めていきます。そのために他の織物(服地・シャツ地など)より糸の本数(密度)を少なくして柔らかさを表現している一面があります。ジャケット(着用するもの)となれば、ある程度の耐久性やしっかりとした生地感が必要となります。そのためにはしっかりと織り込んだ生地に仕上げるとことと、タオル地である以上、柔らかさにもこだわりたいと考え、反比例する2面性を表現することがポイントとなりました。

 

既成概念を取り払う柔軟性。

生地感については糸の本数を増やしてしっかり感をUP。柔らかさはパイルを普通の綿糸ではなくて、柔らかさのある特殊な綿糸を選ぶことによって、良いとこ取りのジャケット地を開発することができました。普段のタオル企画とは違って、用途やアイテムが違ってくると、いままで考えていなかったことを考え、想像しなかったことを想像しなければ新しいことに踏み出すことができない“気づき”がありました。モノづくりをするクリエーターにとって一番当たり前で大切なことに気付かされたような、原点に戻されたような気持ちになりました。

 

これからも挑戦的にモノづくりをしていきます!

今回のタオル地でジャケットを作るといういままでにないモノづくりを通して、いろいろと試行錯誤していかなければ形にならないという当たり前で単純明快な考え方が大きな需要創造に繋がる可能性を感じました。チャレンジすることの大切さやチャレンジできる土壌がある会社であり続けたいとの想いをヒシヒシと感じる出来事でした。